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ネットの力がいよいよ大きくなったこの1年
2016年のクレジットカード・シーンを占う!

クレジットカード道場師範/岩田昭男



2015年12月15日にリーガロイヤルホテル早稲田で対談

2015年は後から振り返って、カード業界が大きく変化した年といわれるようになるだろう。ネットがリアルを左右するようになり、ネットを上手に活用したところが生き残るようになってきた。具体的にいえば、O2O戦略から派生した共通ポイントの力がますます大きくなってきたのだ。共通ポイントの最大の特徴はネットとリアルの双方で使える汎用性の高さであり、Ponta、Tポイントに加えて楽天、さらにドコモが加わった三つ巴ならぬ四つ巴の競争が本格的にスタートした年といってもいい。
では、来るべき2016年はどうなるのだろうか?

2020年の東京五輪を見据えて、クレジットカード以外のものが大きく変化し、それがクレジットカードに大きな影響を及ぼす最初の年になるのではないか。たとえばデビットカードにはビザデビット(ブランドデビット)とJデビットの二つがある。これまでJデビットは純国産で加盟店が少ないというハンデを背負っていた。ところが「キャッシュアウト」(レジからの現金引き出し)サービスという奇襲を仕掛け、生き返った。それが、三菱陣営とみずほ陣営の新たな闘いを引き起こそうとしている。
市場にはクレジットカードだけではなく、このようなデビットカードやプリペイドカード、ポイントカードなどが渾然一体となってあふれかえることになる。これは利用者にとって必ずしも悪いことではない。自分に合ったものを上手に選べば、ポイントがどんどんたまるなど、カードを使うことのメリットを享受できるからだ。逆にいうと、カードに関心がない利用者はカードのさまざまなおトクを得られないことになる。

それから、カード会社のWeb優先の姿勢が顕著になってきているので、利用者は注意が必要だ。クレジットカードをWebで申し込んだり、明細をWebでとるようにすると、年会費が安くなったりポイントがついたりする。明細は紙のものが欲しいといっても、Webでしか明細は出さないというカード会社もある。
以下、『Card Wave』の岩崎純編集長とクレジットカード業界の抱える課題について率直に語り合った。



カード選びの基準が「総合点」になる!
岩田昭男×岩崎純(『Card Wave』編集長)

2015年はジャックスの改悪が目立った1年

岩崎2015年を振り返ると、“ジャックス3兄弟”(漢方スタイルクラブカード、リーダーズカード、REXカード)をはじめとした、サービスの改悪が目立った1年でした。

岩田漢方スタイルクラブカードはナナコへのチャージで1・75%ものポイントがついていたのに、それが突然0・25%に引き下げられた。それが改悪の第一弾でみんなが驚いた。それに続いてリーダーズカードが約半分のポイント還元率になった。それでもまだ1%くらいはあるのですが。次にREXカードの還元率が下げられ、ジャックのカードがみな改悪された件だね。

岩崎常識的に考えて無理のある還元率だったということです。ユーザーから見れば、単なるサービス改悪ですが、事業者側から見れば、正常な状態に戻しつつあるということでしょう。

岩田そういう状態に戻さないことには、業界としても健全な発展など望み薄ということになる。

岩崎おっしゃるとおりです。今までが不健全だったと思います。

岩田でも他のカード会社は追随しなかったね。リクルートが少しやりかけたけれども。

岩崎追随したくてもできなかったというほうがいいでしょう。どう考えても逆ザヤを抱えてしまうのですから。モールを経由して最高で2・3%出しているのですが、やはり無理がありました。リーダーズカードはプロパーカードですからね。どう考えても割に合わない。ユーザーにとってよかったのは、ジャックスの影響からか、オリコが本気になって気合いの入ったカードを出してきたことですね。

岩田企業との提携カードではないから大半を自腹で出さなければならない。どうしても持ち出しになる。アマゾンからお金をもらえないというのも、そもそも正式にアマゾンと提携しているのではなく、勝手に提携といっているだけだからね。その点、「Orico Card THE POINT」はプロパーであっても採算が合うように十分計算されているようだね。

岩崎REXカードより0・5%%低いので、あれがぎりぎりだと思います。

岩田ユーザーから見ると、「Orico Card THE POINT」のような高還元率の本気カードが登場するという歓迎すべき副産物があったわけだ。

岩崎そういう効果はあったと思います。また、岩田さんがクレジットカードのムックで、還元率が高いということで紹介したことで、イメージはよくなったと思います。

岩田いや、それがよかったのか悪かったのかは正直いってよくわからない。びっくりするほど高い還元率のカードがあることを一般に広く知らしめたのは事実だけれども。

 

カードの複数の要素で測定し優劣を決める

岩田いまの話のように、高還元率カードとされていたものが改悪されたケースが本当に増えた。それにともないクレジットカードの選び方も変わってくるのではないか。これまでは何%という高還元率の数字を目安にカードを選ぶことができてユーザーはある意味で楽だった。ところが、ずば抜けた還元率のカードがなくなると、利用者は何を基準にカードを選んでいいのかわからなくなる。

岩崎そうですね。何を基準にすればいいのですか。

岩田還元率に代わって新しいカード選びの基準は「総合点」になる。カードの価値を複数の要素で測定し、総合点(総合点)で優劣を決める方法だ。

岩崎どんな要素がありますか。

岩田まず「年会費」や「ポイント」(ためやすさ、還元率)に、「サービスの使いやすさ」(ポイント交換)と「デザイン」、最後が「補償・安全」。この5つの要素で総合点を出して、総合点の高いカードがバランスのとれた良いカードということになる。この中で、特徴的なのが「サービスの使いやすさ」。ポイント交換のことだが、せっかくためたポイントを交換する手続きが面倒なケースが多い。そこで、オリコの「Orico Card THE POINT」のように、リアルタイムでかつ汎用性の高いポイントと交換できると評価が高くなる。

岩崎なぜ、こういう方法で選ぼうと思ったのですか。

岩田還元率の改悪などがあるから、一つだけで選ぶとリスクがある。今回のようにいつ転ぶかわからないからね。やはり「バランス力」が大切だということ。

岩崎年会費も金額で見るのではなく、費用対効果で見てほしいと思っています。年会費1000円のものでも何のサービスがないものが多いなか、たとえば5000円かかったとしても、それを上回るだけのサービスがあればいいカードになると思います。カード会社によっては、一定額以上使うとボーナスポイントがつくので、そのポイント分を計算すると年会費分がペイできたりするわけです。

岩田「デザイン」でいえば、最近は黒い券面が増えており、カード会社も工夫をしているようだね。そういう意味では、キャラクターカードが増えたことも特徴的なことで、今後もどんどん増えていくと思う。

カード会社ではびこるWeb偏向主義

岩崎毎月どこかがキャラクターカードをだすようになって賑やかになりました。そのキャラクターカードとは別に、最近はカード会社がWebに寄せようという傾向があります。たとえば、入会受付のチャネルをWeb限定にしていることです。

カード会社にとっては、申込みが紙で来るとそれを入力するために人件費がかかるし、原本は個人情報なので保管にコストがかかる。Web申込みなら、顧客が勝手にやってくれるので、カード会社にとってはすごく楽ですね。利用明細をWebにすると、郵送のコストが大幅に削減できる。

もう一つ大きいのは、DMを出しやすくなるということ。郵便でのDMはコストがかかるし、見てもらえない可能性があるが、メールだったら郵送ほどコストがかからないし、クリックすれば特定のところに飛ばすこともできる。Webに会員を寄せることはいいことづくめだという意識があります。

岩田僕は行き過ぎだと思うね。

岩崎Webからカードに申し込むと利用明細も強制的にWebになってしまうため、わざわざ電話で申込書を取り寄せなければならないカード会社もあるそうです。

岩田紙ベースで必要になったときにいちいちカード会社に連絡しないといけなくなる。ユーザーにとっては煩わしい。カード業界に限らないけれども、一つの方向性ができるとみんなそれに右へ倣えする傾向があるね。ユーザーにとって使い勝手が悪くならないのか、気をつけてもらいたいところだ。新しいシステムに合わせるのではなく、ユーザー一人ひとりのニーズに合わせてほしい。機械に合わせるのではなく人に合わせる、それが大事だと思う。

岩崎そうですね。Web明細はカード会社にとってコスト面でメリットがあると思いますが、利用者から見ると余計に手間がかかったり、なかなか利用者目線になっていないようです。ブラウザを立ち上げてIDやパスワードを入力するのを面倒に感じる人も多い。スマホアプリなどで簡単に見られるようにするなど、ユーザーインターフェイスをもう少し工夫すれば、Web明細などを利用する人は増えるのではないでしょうか。

岩田そうだね、スマホのアプリにするのはいいね。

岩崎最近、カード会社がアプリをつくり始めているので、過渡期だと思います。

年会費無料は是か非か?

岩田「高還元率」という選び方の基準がなくなってみんな迷っている。そんななかで「総合点」という基準が脚光を浴びると先ほどいったけれども、その前にもう一度「年会費無料」が浮上してくると思う。

岩崎年会費の最近のトレンドは、1回カードを利用すれば次年度の年会費を無料とするというカードが多いようです。ただ、年会費については二つあって、無料がいいのは間違いないので、条件付き無料は増えてくるでしょう。その条件も年1回ではなく、月1回とかハードルが高くなるような気がします。やはり、カード会社としては年間数十万円使ってもらってことなので、本来はリーダーズカードのように年間50万円使ってこそ年会費が無料になる。それであれば変な抜け道もないし、カードを使うからこそ無料になる。カードを維持するにあたっては、それが本来の姿ではないでしょうか。1回とかではなく、ある程度利用した人を優遇する仕組みのほうが平等だと思います。

岩田ただ、それは結果論だよ。最初に持ったときに50万円も使うかどうかわからない。

岩崎年会費無料のカードと、しっかり年会費をとるカードと二極化していいと思います。昔は年会費がカード会社にとって大きな収益源の一つだったわけです。いつのまにか、年会費無料が当たり前になってしまいました。

岩田年会費はとったほうがいいということ?

岩崎年会費をとるのなら、何のサービスもついていないものではなく、カードを持った人が使えるサービス、役に立つサービスを充実させて、そのうえで年会費をとるというのが本来の姿だと思います。

岩田高還元率と一緒で、年1回利用すれば年会費無料になるという仕組みは長続きしないということ?

岩崎抜け道があるものはよくないと思います。たとえば、リボ払いにすると年会費無料になるとか。なぜよくないかというと、リボ払いといっても、返済額を与信枠と同じにできるものがあって、そうすると自動的に翌月一括払いにできる。最近は、リボ払いの手数料が発生しないと、ポイントアップされないといった条件がついているものも出てきています。

岩田最近でいえば、キャラクターカードが増えてきたということもトピックスとしてある。

岩崎カード会社の提携戦略として、キャラクターカードに積極的です。広く薄くではなく、アニメやゲームのファンに対して、カードにオリジナルグッズを特典としてつければ、絶対稼働率は高くなるからです。これは昔からです。ただ稼働率が高い反面、一部のファンはカードに傷がつくのがいやで使わない人も多かったようです。

岩田でもネットシッョピングであれば、そういう心配はない。

2016年は「dポイント」が
共通ポイントから抜きん出る?

岩田さて、共通ポイントのことに話を移すと、これから「dポイント」が大きく伸びていくことが予想される。

岩崎ドコモが本気を出しましたね。何せ、ドコモユーザー以外にも「dポイント」がためられるようにしましたからね。Pontaポイント、Tポイント、楽天スーパーポイントと肩を並べていきますね。

岩田ただ、Pontaポイントは「dポイント」に食われた格好になったね。

岩崎そうですね、飲み込まれてしまうと思います。

岩田交換比率は1対1だけれど。

岩崎でも力関係でいえば「dポイント」が上ですよね。累計のポイント数は「dポイント」の方が多いですよね。

岩田「dポイント」はPontaポイント、Tポイントなどのような庶民ポイントではなく、伊勢丹やJALなど、富裕層系のポイントという位置づけになると思う。共通ポイントが面白いのは、ANA派とJAL派に完全に分かれてしまったこと。「dポイント」はJAL派。東電はTポイントやPontaポイントがたまるようになるしね。楽天もANAだし、TポイントもANAだから、新興勢力だからね。

岩崎ブランド力でいえば、やはりJAL派に軍配が上がるのではないでしょうか。

岩田若い人がどちらにつくかだね。

岩崎とはいえ、富裕層を相手にしたビジネスのほうが儲かりますからね。

岩田いろいろと話をしてきたけれど、2016年のクレジットカード・シーンは変化に富んだ面白い1年になりそうだね。楽しみです。


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